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HEALTH WORDS / 用語解説

メディアル槽

メディアル槽とは、主に細胞生物学や組織学の分野において用いられる生体試料の固定や包埋、あるいは組織の培養などの実験操作の過程で使用される容器または装置の構造の一部を指す言葉である。1

生物学的組織や細胞を顕微鏡で観察するための標本作製においては、正確な形態保持と化学的な固定が不可欠であり、その処理を行うための専用の槽が用いられることがある。2

医学や歯学などの研究領域においては、組織標本の作製時に脱灰液や洗浄液などの各種試薬を満たして浸漬を行うための処理槽として、様々な形状の槽が活用されている。3

また、実験器具の洗浄や生体由来の試料を扱う工程において、液体を効率よく循環あるいは保持するための容器構造としてもメディアルという名称や概念が応用される場合がある。4

解剖学的な組織の切片を作るための前処理や、生体材料の浸漬固定を行うプロセスでは、槽内の温度や溶液の濃度を均一に保つことが実験の再現性を高める上で極めて重要となる。5

近年のライフサイエンス研究や臨床検査の現場では、自動化された装置の中に複数の槽が組み込まれており、脱水、脱脂、パラフィンへの浸透といった一連の組織処理を連続して行うシステムが普及している。1

このような自動組織処理装置の内部においても、試料を最適な状態に保つために試薬を効率よく接触させる反応槽や液槽の設計が研究の精度を左右する重要な要素となっている。2

参考文献・出典

  1. 独立行政法人製品評価技術基盤機構: https://www.nite.go.jp/NITE-Data/h21_houkoku/21FY_06.pdf ↩1 ↩2
  2. 厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000922880.pdf ↩1 ↩2
  3. CiNii Research: https://ci.nii.ac.jp/naid/110003162788 ↩
  4. J-STAGE: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjske/11/2/11_133/_pdf ↩
  5. 国立国会図書館サーチ: https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003058254-00 ↩