HEALTH WORDS / 用語解説
ラセミ体
racemate
互いにエナンチオマーである2つの化合物(D体とL体、R体とS体)が同じ量含まれる混合物のこと。1
エナンチオマーのひとつの半数が変換されてラセミ体となることをラセミ化と呼ぶ。
医薬品では、R体とS体で異なる作用が現れる場合があり問題となるため、不斉合成によって、一方のエナンチオマーのみを合成する必要がある。
サリドマイドは催眠鎮静薬として開発され、ラセミ体として販売されていました。薬害が問題となった後に、一方の鏡像異性体は望みの効果(鎮静作用)を示しますが、もう一方の鏡像異性体が非常に強い催奇性をもち胎児に異常を引き起こす原因となることが報告されました。2
参考文献・出典
- 痛みと鎮痛の基礎知識 - Pain Relief: http://www.shiga-med.ac.jp/~koyama/analgesia/basic-isomer.html ↩
- (株)化学同人 京都大学大学院薬学研究科 くすりをつくる研究者の仕事 薬のネタ探しから私たちに届くまで 2017/3/30 ↩