HEALTH WORDS / 用語解説
一般会計予算
General Account Budget
一般会計予算とは、国の基本的な歳入および歳出の規模やその内訳を定める予算であり、国家の標準的な行政活動や社会保障、公共事業、防衛などの広範な施策を実施するための中心的な財政計画である。財務省の資料によると、一般会計は国の主要な経費をまかなうための基本的な会計であり、特定の歳入をもって特定の歳出に充てる特別会計とは明確に区別されて編成される。1
一般会計予算の規模や内容は、その年度における国の経済政策や財政政策の方向性を如実に反映するものであり、内閣が作成して国会に提出し、審議および議決を経て成立する。歳入の主な柱としては、所得税や法人税、消費税などの租税収入が中心を占め、これに加えて国債の発行による収入などが組み合わされて財源が構成される。1
一方、歳出側においては、社会保障の高齢化に伴う自然増に対応するための社会保障関係費や、地方自治体の自主的な財源を保障するための地方交付税交付金等、過去に発行した国債の元本償還および利払いを行う国債費などが大きな割合を占める構造となっている。これらの歳出項目は「義務的経費」と呼ばれ、制度上容易に削減することが困難であるため、一般会計予算の硬直化を招く要因として財政学や経済学の分野でしばしば議論の対象となる。1
また、一般会計予算の編成にあたっては、景気動向に応じた財政出動の規模や、プライマリーバランスの黒字化目標といった中長期的な財政健全化の達成に向けたバランスが厳しく問われることとなる。内閣府や財務省などの政府機関が発表する各種の経済見通しや月例報告などの公的データに基づき、税収の変動リスクを見極めながら予算案が組み立てられる。2
このように、一般会計予算は単なる一年度間の収入と支出の計画にとどまらず、国民経済全体への波及効果や持続可能な国家財政の維持管理、さらには少子高齢化をはじめとする構造的な社会課題に対する政府の意思表示としての極めて重要な役割を担っている。2