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HEALTH WORDS / 用語解説

耳珠筋

Tragicus muscle

耳珠筋とは、耳介の外側面にある皮膚筋の一種であり、耳珠の軟骨上を縦走する筋肉である。1 日本人体解剖学などの解剖学的文献において、耳珠筋は耳介筋のグループに分類される皮筋として記載されている。2

耳珠筋の主な形態学的特徴として、耳珠の外側の皮膚直下に位置し、耳珠の軟骨の長軸に沿って上方および下方へ向かう筋線維から構成されている点が挙げられる。1 この筋肉はヒトを含む哺乳類の耳介構造の一部を成しているが、ヒトにおいては耳介を意図的に大きく動かす機能は退化的であり、その生理学的な役割は非常に限定的であるとされている。2

神経支配に関して、耳珠筋は顔面神経の枝によって支配されている。1 これは耳介の他の外側筋群や前耳介筋、上耳介筋、後耳介筋と同様の神経支配パターンを示しており、発生学的には第二鰓弓に由来する筋肉であることを示している。2

臨床医学や形成外科、耳鼻咽喉科の領域において、耳珠筋そのものが単独で疾患の対象となることは稀であるが、耳介の形成外科手術や外耳道周辺の解剖学的構造を理解する上で重要な局所解剖の目印の一つとして扱われることがある。2 また、組織学的観点からは、外耳の軟骨組織を取り囲む軟骨膜との位置関係や、皮膚組織との結合状態を詳細に観察する際の標本部位としても言及されることがある。1

参考文献・出典

  1. 解剖学用語データベース: https://www.AnatomicalTerms.info/ja/terminologia-anatomica/tragicus/ ↩1 ↩2 ↩3 ↩4
  2. 日本人体解剖学: https://www.kanehara-shuppan.co.jp/books/index.html ↩1 ↩2 ↩3 ↩4