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HEALTH WORDS / 用語解説

肺胞換気

Alveolar ventilation

肺胞換気とは、外界から吸入された空気が肺の肺胞に到達し、血液との間でガス交換が行われるプロセスのことである。12

呼吸器系における換気の主要な目的は、酸素を体内に取り込み、代謝の過程で産生された二酸化炭素を体外へ排出することにある。2

吸入された空気のすべてがガス交換に関与するわけではない。 鼻腔、気管、気管支などの解剖学的死腔と呼ばれる部位に存在する空気は、ガス交換に寄与せず、呼気の際にそのまま排出される。 そのため、一回ごとの呼吸量である一回換気量から死腔量を差し引いた量が、実際に肺胞において換気に寄与する有効な空気量となる。1

肺胞換気量は、一回換気量から死腔量を引いた値に、1分間あたりの呼吸回数(呼吸数)を乗じることによって算出される。 この肺胞換気量は、生体の代謝状態や呼吸中枢の調節機能、さらには呼吸器疾患の有無を評価する上で極めて重要な生理学的指標の一つである。1

臨床医学や呼吸生理学の分野において、肺胞換気の異常は低換気や過換気といった病態を引き起こす原因となる。 肺胞換気が低下する低換気の状態では、肺胞内および動脈血中の二酸化炭素分圧が上昇し、高炭酸ガス血症やそれに伴う呼吸性酸血症を引き起こす。 逆に、必要以上に換気が亢進する過換気の状態では、二酸化炭素が過剰に排出されることで低炭酸ガス血症が生じる。2

このように、肺胞換気は人体における酸塩基平衡の維持やガス交換効率を保つ上で中心的な役割を担っており、人工呼吸器の管理や呼吸器疾患の診断・治療方針の決定においても、その評価が慎重に行われている。12

参考文献・出典

  1. e-Gov法令検索: https://laws.e-go.v-jp.go.jp/ ↩1 ↩2 ↩3 ↩4
  2. 厚生労働省 e-ヘルスネット: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-044.html ↩1 ↩2 ↩3 ↩4