HEALTH WORDS / 用語解説
頬筋枝
Buccinator branches
頬筋枝とは、顔面神経の枝の一つであり、耳下腺の深層を前方に進み頬筋の深面へ分布する神経である。1
頬筋枝は、顔面神経が耳下腺内で形成する耳下腺管の上下あるいはその周辺から分枝することが多く、顔面の前方へ向かって走行する。2
解剖学的な特徴として、頬筋枝は咬筋の深部や脂肪体の周辺を通過し、頬筋の外面あるいは深面に入り込んで運動神経としての役割を果たす。2
頬筋は口腔の壁を形成し、咀嚼時に食物を歯の噛み合わせ面に保持する働きや、口笛を吹く動作、口唇を閉じる動作などに関与する重要な筋肉であるため、頬筋枝はその運動機能の制御に直接関与している。1
臨床医学や口腔外科、形成外科領域においては、耳下腺の手術や顔面の外傷、あるいは顔面神経麻痺の評価において非常に重要な解剖学的構造となる。2