HEALTH WORDS / 用語解説
麻疹・風疹混合ワクチン
measles and rubella combined vaccine
麻疹・風疹混合ワクチンとは、麻疹(はしか)および風疹の予防を目的として接種される、弱毒生ワクチンである。1
麻疹ウイルスおよび風疹ウイルスの毒性を弱めて製造されており、両方のウイルスに対する抗体を同時に誘導することができる。1
我が国では予防接種法に基づく定期接種として実施されており、主に小児を対象とした期が設定されている。2
麻疹は感染力が非常に強く、発熱、発疹、カタル症状を特徴とし、肺炎や脳炎などの重篤な合併症を引き起こすことがある。1
一方、風疹は発熱や発疹、リンパ節腫脹を症状とし、妊娠初期の女性が感染すると、胎児に先天性風疹症候群を引き起こすおそれがある。1
これら2つの疾患を1回の接種で同時に予防できるため、医療従事者の負担軽減や接種率の向上に寄与している。1
定期接種においては、第1期として1歳児、第2期として小学校就学前の1年間にある幼児を対象に接種が行われる。2
生ワクチンであるため、接種後には軽度の発熱や発疹などの副反応がみられることがあるが、通常は自然に軽快する。1
ただし、免疫不全の状態にある者や妊婦などに対しては、生ワクチンの性質上、接種が禁忌とされている場合がある。1
過去には風疹の流行や成人層における抗体保有率の低下が問題視された時期があり、世代に応じた追加的な対策が講じられてきた経緯がある。2
徹底したワクチン接種により集団免疫を維持することが、社会全体の感染拡大を防ぐ上で極めて重要とされている。1