HEALTH WORDS / 用語解説
GLP
Good Laboratory Practice
GLPとは、医薬品、化学物質、農薬などの安全性試験の信頼性を確保するため、試験施設の構造、管理、試験の実施方法などに関して遵守すべき基準(優良実験室基準)のことである。1
医薬品などの安全性を評価する試験結果が、正確かつ信頼できるものであることを保証し、人間の健康や環境の保護に資することを目的として制定された国際基準である。2
GLP制度は、経済協力開発機構(OECD)が1981年にGLP原則に関する理事会勧告を採択したことを受け、世界各国で法制化および運用が進められてきた。3
我が国においても、医薬品の安全性非臨床試験の実施の基準に関する省令(医薬品GLP)をはじめとして、農薬や化学物質などの分野ごとに関係省庁から省令や告示が発出され、厳格な運用がなされている。1
GLPの適用を受ける試験施設においては、試験の計画書の作成からデータの収集、解析、最終報告書の作成および保存に至るまで、すべてのプロセスが標準作業手順書(SOP)に従って厳格に管理されなければならない。2
また、試験に関与する人員の責任体制の明確化、試験機器の保守点検および校正、実験動物の管理、試験データの信頼性を担保するための信頼性保証部門の設置などが義務付けられている。2
OECD加盟国間では、GLPの相互受入(MAD: Mutual Acceptance of Data)制度が導入されており、ある加盟国でOECDのGLP原則に従って実施された安全性試験のデータは、他の加盟国でも受入れられる仕組みとなっている。3
これにより、安全性試験の重複実施を回避し、動物愛護の観点や経済的負担の軽減、国際貿易における非関税障壁の除去に大きな役割を果たしている。3
規制当局による査察(GLP査察)が定期的に実施され、試験施設が基準に適合しているかどうかが厳しく監査・評価されることで、データの完全性と質が維持されている。1