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HEALTH WORDS / 用語解説

Ⅵ型コラーゲン

Type VI collagen

Ⅵ型コラーゲンとは、主として細胞外基質に広く分布し、微小線維を形成するタンパク質の一種である。1 哺乳動物の組織において、血管、神経、筋肉、皮膚などの間質に普遍的に存在し、細胞と細胞外基質の相互作用や組織の構造維持に重要な役割を担っている。1

分子構造的な特徴として、Ⅵ型コラーゲンは通常のコラーゲンとは異なり、三量体を形成した後にさらに分子同士が結びついてビーズ状の構造を持つ微小線維を構築する。1 この微小線維は弾性繊維や基底膜、コラーゲン線維などの他の細胞外基質成分を結びつけるアンカーのような機能を果たしており、組織全体にしなやかさと弾力性を付与していると考えられている。1

ヒトにおいて、Ⅵ型コラーゲンは複数の遺伝子(COL6A1、COL6A2、COL6A3など)によってコードされており、これらの遺伝子変異は臨床医学的に重要な疾患の原因となることが知られている。2 特にCOL6A1などの遺伝子に異常が生じると、先天性筋ジストロフィーの一種であるウルリッヒ型先天性筋ジストロフィーや、ベッヒェミ障害(ベッヒェミ型筋ジストロフィー)などの重篤な筋疾患を引き起こすことが学術研究によって明らかにされている。2 これらの疾患では、骨格筋だけでなく皮膚や関節にも症状が現れ、関節弛緩や拘縮などを伴うことが多い。2

参考文献・出典

  1. J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200907038169992027 ↩1 ↩2 ↩3 ↩4
  2. NBDD 統合データベースプロジェクト: https://integbio.jp/dbvar/hgnc/gene/2211 ↩1 ↩2 ↩3