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HEALTH WORDS / 用語解説

サプレッサー遺伝子

Suppressor gene

サプレッサー遺伝子とは、主として細胞の過剰な増殖や腫瘍の形成を抑制する働きを持つ遺伝子の総称であり、一般にはがん抑制遺伝子と同義語として扱われる。1

細胞周期の正常な制御や、DNAが受けた損傷の修復、さらにはアポトーシス(プログラムされた細胞死)の誘導などを通じて、生体のゲノム安定性を維持し癌化を防ぐ重要な役割を担っている。2

多くのサプレッサー遺伝子は、両方のアレル(対立遺伝子)が変異や欠失によって不活化されることではじめて機能が失われ、細胞のがん化が促進されることが知られている。1

代表的な例としてはp53遺伝子やRb遺伝子などが挙げられ、これらは様々な悪性腫瘍において変異や機能異常が頻繁に検出される分子生物学的な研究の主要な標的となっている。2

また、遺伝学的な文脈においては、ある遺伝子変異によって生じた表現型を、さらに別の遺伝子の変異が打ち消す(サプレッション)現象に関与する遺伝子を指す場合もある。

参考文献・出典

  1. 国立がん研究センター 希少がんセンター: https://www.ncc.go.jp/jp/rcgi/glossary/010/index.html ↩1 ↩2
  2. 厚生労働省 e-ヘルスネット: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/cancer/yk-052.html ↩1 ↩2