HEALTH WORDS / 用語解説
ナンキンハゼ
Chinese tallow tree
ナンキンハゼとは、トウダイグサ科シラキ属の落葉高木であり、中国原産の帰化植物である。1
街路樹や公園樹として利用されるほか、種子の表面を覆うロウ(蝋)物質を採取する有用植物として導入された歴史を持つ。2
樹高は10メートルから15メートル程度に達し、葉は菱状卵形または広菱形で、葉柄が長く、秋には美しく紅葉するのが特徴である。1
花期は初夏で、黄緑色の小花が多数集まった穂状花序をつける。2
秋から冬にかけて果実が熟すと裂開し、白い仮種皮に包まれた種子が顔を出す。1
この白い種子は冬の景観においてよく目立ち、野鳥などの餌となることで広範囲に散布される性質がある。2
一方で、ナンキンハゼは非常に強い繁殖力と環境適応能力を有しており、日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されている。2
都市緑化などの目的で植栽された場所から、鳥類による種子の摂食・排泄を介して、周辺の森林や河川敷などの自然度の高い生態系へ侵入・定着する事例が確認されている。2
在来の植物群落を圧迫して生物多様性への悪影響が懸念されるため、外来生物法等においても注意深く扱われる植物の一つとなっている。2