HEALTH WORDS / 用語解説
プルキンエ繊維
Purkinje fibers
プルキンエ繊維とは、心臓の心室における刺激伝導系の終末を構成する特殊な心筋線維であり、電気的興奮を心室筋全体へ急速に伝える役割を担う専門的な細胞である。1
この繊維は、心臓の刺激伝導系において房室結束(ヒス束)から分岐した右脚および左脚の末端からさらに移行し、心内膜直下の結合組織内を網目状に走行しながら心室筋の細胞へと興奮を伝播させる。2
組織学的な特徴として、通常の心筋細胞と比較して細胞径が太く、細胞質が豊富でグリコーゲンを多く含んでおり、筋原繊維の数が少ないという形態学的な差異が挙げられる。3
電気生理学的には、プルキンエ繊維は非常に高い伝導速度を有しており、これによって心室の心尖部から心基部にかけて心筋がほぼ同時に収縮することを可能にし、効率的な血液循環ポンプとしての心臓の機能を支えている。1
また、1839年にチェコの解剖学者であるヤン・エヴァンゲリスタ・プルキンエによって発見され、彼の名にちなんで命名された歴史的経緯を持つ組織である。2