HEALTH WORDS / 用語解説
ヘキソキナーゼⅡ
hexokinase II : HK II
心筋や骨格筋、脂肪細胞などのインスリン感受性がある組織に多いヘキソキナーゼ。主に細胞質基質に存在する。1
ワールブルク効果によって解糖系が活性化したがん細胞にも多くなることが知られる。2
ヘキソキナーゼ2は心臓を含むインスリン感受性臓器やがん細胞に多く発現しているアイソザイムである.ヘキソキナーゼ2の発現量はAkt/mTORC1シグナルによって正の制御を受ける.ミトコンドリアに局在するヘキソキナーゼ2は,ミトコンドリア依存性の細胞死を抑制する作用を持つが,我々は,Aktがヘキソキナーゼ2をリン酸化することで,ミトコンドリアへの局在を増加させることを示した.さらに,ヘキソキナーゼ2がグルコースの欠乏に応答しmTORC1に結合・阻害することで細胞保護的なオートファジーを促進することを見いだした.3
参考文献・出典
- A reevaluation of the roles of hexokinase I and II in the heart Richard Southworth, Katherine A. B. Davey, Alice Warley, Pamela B. Garlick American Journal of Physiology - Heart and Circulatory Physiology Published 1 January 2007 Vol. 292 no. 1: http://ajpheart.physiology.org/content/292/1/H378 ↩
- Hexokinase II integrates energy metabolism and cellular protection: Akting on mitochondria and TORCing to autophagy: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4291497/ ↩
- ヘキソキナーゼ2による細胞死抑制機構:Akt/mTORC1シグナルとのクロストークによるミトコンドリア保護作用とオートファジー活性化: https://seikagaku.jbsoc.or.jp/10.14952/SEIKAGAKU.2017.890199/ ↩