HEALTH WORDS / 用語解説
ホスファチジルイノシトール-3,4-ビスリン酸
Phosphatidylinositol-3,4-bisphosphate
ホスファチジルイノシトール-3,4-ビスリン酸とは、細胞の膜に存在するホスファチジルイノシトールのリン酸化体であり、PI(3,4)P2とも略される脂質分子の一種である。1
ホスファチジルイノシトール-3,4-ビスリン酸は、細胞内シグナル伝達において重要な役割を果たすホスホイノシチドの一つである。2
イノシトール環の3位および4位がリン酸基によってリン酸化された構造を持っており、ホスファチジルイノシトール-3-キナーゼやホスファチジルイノシトール-3,4,5-トリキスリン酸の脱リン酸化などを介して産生される。1
生体内においては、様々なタンパク質が持つプレクストリン相同ドメインなどの特定のドメインと結合することで、細胞膜へのタンパク質のリクルートや活性化を誘導する。2
これにより、細胞骨格の再構成、細胞遊走、細胞増殖、アポトーシスの抑制など、多岐にわたる細胞の生理機能の調整に関与している。2
参考文献・出典
- Lipid Maps: https://www.lipidmaps.org/databases/msms/LMSDRecord.php?LM_ID=LMFA01030141 ↩1 ↩2
- KEGG PATHWAY: https://www.kegg.jp/pathway/map04070 ↩1 ↩2 ↩3