HEALTH WORDS / 用語解説
マクロピノサイトーシス
macropinocytosis
エンドサイトーシスの一種。通常のエンドサイトーシスの10倍以上の大きさ(1μm〜5μm)の物質を取り込むことができるピノサイトーシス(飲作用)。1
通常のエンドサイトーシスは、細胞膜が細胞内に陥没する形でエンドソームを形成するが、マクロピノサイトーシスは細胞膜周辺のアクチン線維が重合することにより細胞外へ膜が円環状に突き出してカップ状の構造を形成し、細胞外液を巨大なエンドソーム(マクロピノソーム)によって細胞内への取り込む。23
サイトカラシンD、アミロライドの誘導体などによって阻害される。
マクロピノサイトーシスの特徴として,低分子量Gタンパク質Racの活性化を含むシグナル伝達によって,アクチン骨格が重合し,形質膜の波打ち構造(ラメリポディア)が生じる.その形質膜の波打ち構造を利用して,細胞は通常1μmを超える大きさで細胞外液を取り囲み,最終的に液胞を形成し,細胞内へ取り込む.4
参考文献・出典
- マクロピノサイトーシスによる細胞膜回収が、神経突起退縮を制御-反発性軸索誘導分子Sema3Aが成長円錐を退縮する新メカニズムを発見-: https://www.jst.go.jp/pr/announce/20110518/index.html ↩
- 京都大学化学研究所 二木史朗 ペプチドを用いた細胞内デリバリー: https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/153195/1/LTM-10_9.pdf ↩
- プレスリリース - 数理で読み解く細胞の飲み食い 〜細胞の口(くち)のつくりかた〜: https://www.nibb.ac.jp/press/2021/10/02.html ↩
- FYI(用語解説) マクロピノサイトーシス 中瀬生彦: https://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/54/1/54_54_4/_article/-char/ja/ ↩