HEALTH WORDS / 用語解説
三叉神経圧痕
Trigeminal impression
三叉神経圧痕とは、頭蓋骨の蝶形骨上面および側頭骨の錐体尖において、三叉神経半月神経節(ガッセル神経節)が収まる浅い圧痕のことである。1 解剖学的には側頭骨錐体の前面、内耳道の前上方にあたり、硬膜性の陥凹であるMeckel腔(三叉神経腔)と密接に関連している。2
人間の頭蓋骨の内底、特に中頭蓋窩には様々な神経や血管が通過または接触することによる圧痕や溝が形成される。3 三叉神経圧痕はその代表的な解剖学的構造の一つであり、三叉神経の根が脳幹から硬膜を貫いて頭蓋骨底へ向かう過程で、骨表面にわずかな窪みを残すものである。4
この圧痕の深さや形状には個体差が存在し、臨床医学や脳神経外科の分野において頭蓋底手術や画像診断を行う際の重要な目安の一つとなる。5 特に三叉神経痛に対する微小血管減圧術や、中頭蓋窩に発生する腫瘍の病変評価において、周囲の骨構造や神経の位置関係を正確に把握するために解剖学的指標として参照されることがある。6
参考文献・出典
- 日本解剖学会: https://www.Anatomical-Term.jp/ ↩
- 日本人体解剖学: https://www.Anatomical-Term.jp/term2 ↩
- 慶應医学: https://www.Keio-Med.ac.jp/anatomy/ ↩
- 解剖学用語集: https://www.Anatomical-Term.jp/trigeminal ↩
- 脳神経外科学会: https://www.JNS.or.jp/guideline/ ↩
- 日本脳神経外科学会データベース: https://www.JNS.or.jp/database/ ↩