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HEALTH WORDS / 用語解説

下直筋

下直筋とは、眼球を下方および内方へ動かす作用を持つ外眼筋の一つである。1

眼球の運動をつかさどる筋肉には上直筋、下直筋、外側直筋、内側直筋の4つの直筋と、上斜筋および下斜筋の2つの斜筋が存在する。2

下直筋は総腱輪を起始とし、眼球の下方を経由して角膜から約6.5mm後方の強膜に停止する。1

この筋肉が収縮することにより、眼球は下方を向く下方視の運動を行うことができる。2

さらに、下直筋は眼球を内転させる作用や、眼球の上端を耳側へ傾ける外方回旋(回旋運動)の作用も併せ持っている。1

下直筋の支配神経は動眼神経(第III脳神経)の下枝であり、脳神経からの電気信号によってその運動が精緻にコントロールされている。2

臨床医学においては、下直筋の機能障害や麻痺が生じると、複視(物が二重に見える症状)や眼球運動障害を引き起こす原因となる。1

また、甲状腺眼症などの疾患では、下直筋などの外眼筋に肥大や線維化が生じることがあり、これが斜視や眼球運動制限をきたす重要な病態の一つとして知られている。2

参考文献・出典

  1. 日本人体解剖学: https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E4%BD%93%E8%A7%A3%E5%89%96%E5%AD%A6-%E4%B8%8A-%E5%8D%97%E5%B1%B1%E5%A0%82 ↩1 ↩2 ↩3 ↩4
  2. 解剖学ネット: https://www.Anatomy.med.kyushu-u.ac.jp/ ↩1 ↩2 ↩3 ↩4