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HEALTH WORDS / 用語解説

多羽状筋

多羽状筋とは、羽状筋の一種であり、筋繊維が中央の腱に対して複数の方向から斜めに走行している骨格筋の構造様式のことである。1

人間の身体に存在する骨格筋は、その筋繊維の走行方向と腱の長軸との関係性によっていくつかの形態に分類される。2

一般的な紡錘状筋では筋繊維が腱と平行に並んでいるのに対し、羽状筋では筋繊維が腱に対して斜めに付着している。2

この羽状筋構造の中でも、腱の両側あるいは周囲の複数面において、筋繊維が複雑かつ多方向に配列しているものを多羽状筋と呼ぶ。1

このような解剖学的な構造上の特徴を持つことにより、多羽状筋は限られた解剖学的断面積の中に、より多くの筋繊維を高密度に詰め込むことが可能となる。2

筋肉が発揮できる最大の筋力や収縮力は、筋肉の生理学的断面積の大きさに比例することが知られている。2

そのため、多羽状筋は筋繊維の長さあたりの収縮速度や関節の可動域という点では紡錘状筋に比べて制限を受ける一方で、非常に大きな張力や筋力を発揮することに適した筋構造となっている。2

人体において多羽状筋の代表的な例としては、肩関節を覆い腕を外転させる働きを持つ三角筋などが挙げられる。3

三角筋の内部では複数の筋束と腱が複雑に組み合わさっており、あらゆる方向へ腕を持ち上げる際の強力な収縮を支えている。3

このように多羽状筋は、人間が日常生活や運動時において大きな負荷を支えたり、重力に抗して肢位を保持したりする上で極めて重要な役割を担っている骨格筋の形態学的分類の一つである。1

参考文献・出典

  1. e-Anatomy: https://www.imaios.com/ja/e-anatomy/anatomical-structure/multi-pennate-muscle-1533923483 ↩1 ↩2 ↩3
  2. e-Anatomy: https://www.imaios.com/ja/e-anatomy/anatomical-structure/muscle-architecture-1533922896 ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5
  3. e-Anatomy: https://www.imaios.com/ja/e-anatomy/anatomical-structure/deltoid-muscle-1533923482 ↩1 ↩2