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HEALTH WORDS / 用語解説

子宮肉腫

子宮肉腫とは、子宮の筋肉層や結合組織などの間葉組織から発生する稀な悪性腫瘍である。1 子宮体部に発生する悪性腫瘍のうち、多くを占める子宮体がん(子宮内膜癌)とは異なるタイプの腫瘍であり、子宮の筋肉や支持組織から発生する点に特徴がある。1

子宮肉腫は全体の悪性腫瘍の中でも発症頻度が低い疾患であるが、子宮体がんと比較して悪性度が高く、進行が早いため予後不良であることが多い。1 発生の正確な原因は現在も十分に解明されていない。1

組織学的な分類としては、いくつかの主要な組織型が存在する。2 代表的なものとして、子宮の平滑筋から発生する平滑筋肉腫、子宮内膜の間質から発生する子宮内膜間質肉腫、そして肉腫と癌の性質を併せ持つ癌肉腫(悪性中腎腫瘍などとも呼ばれる)などが挙げられる。2 これらの組織型によって、臨床像や治療に対する反応性が異なる場合がある。2

子宮肉腫の主な症状には、不正陰道出血や月経過多、下腹部疼痛、骨盤部における腫瘤感や圧迫感などがある。1 しかし、これらは良性の子宮平滑筋腫(子宮筋腫)でもみられる一般的な症状であるため、初診時に両者を明確に鑑別することが困難な場合が少なくない。1 特に、急速に増大する子宮筋腫様の病変において、子宮肉腫の合併や鑑別が重要視される。1

診断においては、問診や内診、経腟超音波検査などの画像診断が行われる。1 さらに詳細な評価を行うために、磁気共鳴画像法(MRI)やCT検査が用いられることがある。1 最終的な確定診断は、手術によって摘出した組織を用いた病理組織学検査(生検や細胞診を含む)によって行われる。1

子宮肉腫の基本的な治療法は手術療法であり、子宮全摘出術や両側付属器切除術などが病期に応じて選択される。2 進行期や組織型、転移の有無によっては、放射線治療や化学療法(薬物療法)が組み合わされて実施される。2 しかし、子宮肉腫は既存の抗悪性腫瘍薬に対する感受性が低い場合が多く、集学的治療の確立や新たな治療法の開発に向けた研究が続けられている。2

参考文献・出典

  1. 国立がん研究センター: https://ganjoho.jp/public/cancer/uterine_sarcoma/index.html ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6 ↩7 ↩8 ↩9 ↩10
  2. 国立がん研究センター 希少がんセンター: https://www.ncc.go.jp/jp/rcc/about/uterine_sarcoma/index.html ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6