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HEALTH WORDS / 用語解説

持続投与

Continuous administration

持続投与とは、薬剤の血中濃度を一定に保つため、あるいは生体に対する急激な負担を避けるために、一定の時間をかけて継続的に薬剤を投与する医療上の方法である。1

臨床現場においては、患者の病態や使用する薬剤の特性に応じて、静脈注射、皮下注射、硬膜外麻酔など多様な経路を介して行われる。2

従来のボーラス投与(急速投与)と比較した場合の最大の特徴は、薬剤の血中濃度におけるピークとトラフの落差を小さくできる点にある。3

これにより、血中濃度の急激な上昇に伴う副作用の発現リスクを軽減すると同時に、有効な血中濃度を長時間にわたって安定して維持することが可能となる。1

特に集中治療領域や周術期管理においては、血圧のコントロールを目的とした血管作動薬や、鎮静を目的とした麻酔薬・鎮静薬の投与において不可欠な手技となっている。3

また、悪性腫瘍の化学療法やがん性疼痛の緩和医療においても、抗悪性腫瘍剤や医療用麻薬を持続的に投与することで、鎮痛効果の安定化や投与に伴う身体的苦痛の軽減が図られている。2

持続的な薬剤の投与を正確に実施するためには、シリンジポンプや輸液ポンプといった専用の医療機器が広く活用されている。1

これらの医療機器を使用する際は、機械的な流量設定のエラーや、ルートの閉塞、静脈炎、感染症といった合併症に対する厳重な管理が求められる。3

参考文献・出典

  1. 医薬品医療機器総合機構 医療安全情報: https://www.pmda.go.jp/files/000153835.pdf ↩1 ↩2 ↩3
  2. 国立国会図書館 国立国会図書館サーチ: https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I028919655-00 ↩1 ↩2
  3. 厚生労働省 医療事故情報収集等事業: https://www.med-safe.jp/pdf/report_129.pdf ↩1 ↩2 ↩3