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HEALTH WORDS / 用語解説

葛藤

葛藤とは、個人の中に相容れない欲求や動機、感情などが同時に存在し、そのいずれを選択すべきか迷い苦しむ状態のことである。1 心理学の領域においては、満たされるべき欲求や目標の間で選択を迫られた際に生じる、動機的対立の構造を指すことが多い。2

人間の精神活動や行動において、葛藤はパーソナリティの形成やストレス反応と密接に関わっている。1 心理学者のクルト・レヴィンは、動機間の対立状況を分類し、葛藤を主に「接近-接近型葛藤」「回避-回避型葛藤」「接近-回避型葛藤」の基本型に大別した。2 接近-接近型は、魅力的な二つの目標のどちらを選ぶか迷う状態であり、回避-回避型は、どちらも避けたい不快な二つの状況の間に挟まれる状態をいう。2 また、一つの目標に対して魅力と嫌悪の両方の側面が同時に存在する場合は、接近-回避型葛藤と呼ばれる。2

このような心理的な対立状態が長期化したり深刻化したりすると、個人のメンタルヘルスに影響を及ぼすことがある。1 葛藤による緊張や不安は、適切なコーピングや問題解決のプロセスを通じて解消されない場合、慢性的な心身症や適応障害の背景要因となることもあるため、心理療法やカウンセリングの場においても重要な評価対象とされる。1

参考文献・出典

  1. e-ヘルスネット厚生労働省: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-067.html ↩1 ↩2 ↩3 ↩4
  2. J-STAGE: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjep1953/43/3/43_3_317/_pdf ↩1 ↩2 ↩3 ↩4