ホーム距骨滑車

HEALTH WORDS / 用語解説

距骨滑車

Trochlea tali

距骨滑車とは、足関節を構成する距骨の上面に位置し、脛骨および腓骨と関節を形成する滑車状の関節面である。1

距骨滑車は足関節における屈曲および伸展運動(底屈および背屈)の主たる関節面として機能し、体重を下腿から足部へ伝達する上で力学的に極めて重要な役割を担っている。2

形態学的に見ると、距骨滑車の上面は矢状面において前方が広く後方がやや狭い台形状の曲面を呈しており、その中央部には前後方向に走る浅い溝(滑車溝)が認められる。3

この距骨滑車の関節軟骨に覆われた表面は、脛骨下関節面および内果関節面、さらには外果関節面と緻密に噛み合うことで、安定した距腿関節の運動軸を形成している。4

臨床医学の領域において、距骨滑車はスポーツ外傷や足関節扭挫などに伴う軟骨損傷や骨軟骨病変の好発部位として知られており、特に距骨滑車の骨軟骨骨折は関節痛や可動域制限の原因となる。5

また、画像診断においては、単純X線撮影のほか、Computed Tomography (CT)やMagnetic Resonance Imaging (MRI)を用いて距骨滑車の関節面の形状異常、骨折線、および軟骨下骨の状態を詳細に評価することが診断および治療方針の決定に不可欠である。6

参考文献・出典

  1. 解剖学用語の検討委員会: https://www.Anatomical-Terminology.jp/ ↩
  2. 日本人体解剖学 上巻: https://webview.isho.jp/book/iv/10.1147/9784260005708 ↩
  3. 解剖学アトラス: https://webview.isho.jp/book/iv/10.1147/9784260004121 ↩
  4. 標準解剖学: https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/90799 ↩
  5. 整形外科学: https://www.nankodo.co.jp/g/g9784524259403/ ↩
  6. 臨床画像: https://www.k-igaku.co.jp/products/detail/1455 ↩