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HEALTH WORDS / 用語解説

輸精管

Vas deferens

輸精管とは、男性生殖器系において精巣上体(副睾丸)と射精管を結ぶ、一対の細い管状の器官である。1

ヒトの解剖学において、輸精管は精巣上体の尾部から起始し、精索の一部を構成しながら腹腔内へと上行する。2

その後、膀胱の後方を通過して前立腺の背側部に達し、精嚢の排泄管と合流して射精管へと移行する構造上の特徴を持つ。1

組織学的に見て、輸精管の壁は非常に厚い平滑筋層によって取り囲まれており、内面は偽層多列円柱上皮などの粘膜によって覆われている。2

この発達した平滑筋層が律動的な収縮運動(蠕動運動)を行うことにより、精巣上体で成熟・貯留された精子を尿道の方向へと力強く輸送する重要な役割を担っている。1

医学的な臨床分野においては、男性の避妊手術である精管切除術(パイプカット)の対象部位として広く知られており、左右の輸精管の一部を切断または結紮することで精子の体外への排出を遮断する。3

参考文献・出典

  1. 解剖学用語検索: https://anatomystandards.org/ta-terms/%E8%BC%B8%E7%B2%BE%E7%AE%A1/ ↩1 ↩2 ↩3
  2. 日本人体解剖学(上巻): https://www.ncnp.go.jp/nin/guide/r3/anatomy.html ↩1 ↩2
  3. 厚生労働省 医療技術評価分科会: https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2mhlw/other_00003.html ↩