HEALTH WORDS / 用語解説
遺伝子バンク
Gene bank
遺伝子バンクとは、生物の遺伝子、DNA、細胞、組織などを収集し、低温下などで長期にわたって安全に保存・管理するための施設の総称である。1 生物多様性の保全や、農業、医学、生物学の分野における研究開発の基盤として極めて重要な役割を担っている。2
遺伝子バンクにおける保存対象は多岐にわたる。 植物の種子をはじめとして、家畜や野生動物の精子や卵子といった生殖細胞、微生物の株、さらにはゲノム情報を担うDNAやRNAなどが対象となる。3 これらは将来の品種改良や、絶滅危惧種の保護、さらには未知の遺伝子資源の探索などのために活用される。4
保存方法としては、超低温フリーザーや液体窒素タンクを用いた凍結保存が一般的に採用されている。1 これにより、細胞や組織の代謝活動を極限まで低下させ、遺伝子の変異や老化を防ぎながら長期間の維持が可能となる。3 また、収集した試料の特性評価や安全性の確認を行い、データベースを通じて国内外の研究者や育種家へ提供する事業も行われている。1
参考文献・出典
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構: https://www.nite.go.jp/nbrc/about/aboutnbrc.html ↩1 ↩2 ↩3
- 国立遺伝学研究所: https://www.nig.ac.jp/nig/ja/about-nig/overview/history ↩
- 農業・食品産業技術総合研究機構: https://www.naro.go.jp/gene/index.html ↩1 ↩2
- 国立環境研究所: https://www.nies.go.jp/db/index.html ↩