HEALTH WORDS / 用語解説
顆粒皮質
顆粒皮質とは、主に哺乳類の大脳皮質において、神経細胞が密集して層を形成している領域の総称である。1 大脳皮質は進化の過程や構造的な違いからいくつかの皮質領域に分類されるが、その中でも感覚情報の受容に関わる部位などで顕著に見られる構造である。1
大脳皮質は一般的に組織学的に数層の細胞層へと区分され、その中で星状細胞や小型の顆粒細胞が優位に密集している層を持つ皮質を指して顆粒皮質と呼ぶことが多い。2 これに対して、運動野などのように出力機能が優位で大型の錐体細胞が多く見られる領域は無顆粒皮質と呼ばれる。2 このように大脳皮質の組織構造は均一ではなく、局所的な機能の違いに応じて異型性や階層構造のバリエーションが存在しており、顆粒皮質はその重要な形態学的特徴の一つである。1
顆粒皮質の発達程度やその組織学的特徴は、脳の部位や系統発生的な古い領域・新しい領域によって異なる。1 感覚入力を直接受け取る一次感覚野などでは、視床からの神経線維が効率よく終末できるように発達した顆粒層が観察される。2 このように、神経回路の入力拠点としての役割を担う部位において、顆粒皮質は情報処理の最初のステップを支える基盤として機能している。1
参考文献・出典
- J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200906045353135061 ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5
- J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201007019803138870 ↩1 ↩2 ↩3