HEALTH WORDS / 用語解説
17β-エクイリン
17β-エクイリンとは、主として妊娠馬の尿から見出される天然のステロイド性エストロゲンであり、結合型エストロゲン製剤の有効成分の一つとして知られている有機化合物である。1
17β-エクイリンは、化学構造上エストロゲン受容体に結合して女性ホルモン様作用を示す生体物質および医薬品成分である。1 その分子式は$C19H22O_2$であり、ホルモンとしての特有の化学構造を有している。1
医薬品の分野においては、17β-エクイリンは他のエクイニンやエストロンなどとともに、妊娠馬の尿を由来とする混合エストロゲン製剤の主要な成分として利用されてきた。2 これらの結合型エストロゲン製剤は、更年期障害の諸症状の緩和や、卵巣欠落症状の治療、さらには閉経後における骨粗鬆症の予防などを目的に臨床現場で広く処方されてきた歴史を持つ。2
生体内における代謝経路においては、17β-エクイリンは肝臓などの組織において還元反応や抱合を受け、代謝物へと変換されることが知られている。1 薬理学的な研究や安全性試験では、本物質の受容体親和性や薬物動態、さらには内分泌かく乱作用に関する評価など、多様な観点からの解析が進められてきた。1