HEALTH WORDS / 用語解説
DNAマイクロアレイ法
DNA microarray
DNAマイクロアレイ法とは、数千から数万種類のDNA断片を高密度に並べた基板を用いて、ゲノム上の遺伝子配列や遺伝子発現量を網羅的に解析するための分子生物学的手法である。1
基板としては一般的にスライドガラスやシリコンなどが用いられ、その表面の特定の位置(スポット)に、塩基配列が既知のDNAプローブが固定化されている。2
この手法の最大の特長は、一回の実験で多数の遺伝子の情報を同時に取得できる点にある。1
遺伝子発現解析においては、生体から抽出したmRNAをもとに蛍光物質などで標識したcDNAを作製し、これをマイクロアレイ上のDNAプローブとハイブリダイゼーションさせる。2
ハイブリダイゼーションによって結合した核酸の量を蛍光シグナルの強弱としてスキャナーで読み取ることで、どの遺伝子がどの程度発現しているかを定量的に評価することができる。2
また、遺伝子発現の変動だけでなく、ゲノム上の塩基配列変異や一塩基多型(SNP)、染色体のコピー数変動などを検出するためにも広く応用されている。2
医学分野においては、がんなどの疾患特異的な遺伝子発現プロファイルを明らかにし、病態の分類や予後予測、個別化医療の推進に貢献している。1
参考文献・出典
- 国立がん研究センター 希少がんセンター: https://www.ncc.go.jp/jp/rcc/about/genomemedicine/index.html ↩1 ↩2 ↩3
- NIBIOHN 医薬基盤・健康・栄養研究所: https://www.nibiohn.go.jp/eiken/snphospital/backnumber/vol41.html ↩1 ↩2 ↩3 ↩4