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HEALTH WORDS / 用語解説

Q波

Q wave

Q波とは、心電図の波形において最初のR波の前に出現する下向きの偏位を指す用語である。1

心電図検査における標準12誘導心電図では、心臓の電気的活動が記録されるが、Q波は心室の脱分極が開始される初期段階を反映している。2

通常の心電図において、Q波は生理的にごく小幅なものが一部の誘導で観察されることがあるが、これが一定の基準を超えて深く幅広くなった場合には異常Q波と呼ばれる。3

異常Q波が出現する最も主要な病態は心筋梗塞であり、心筋の一部が壊死に陥ることで電気的な活動が失われ、その反対側の心室からの電位を強く反映する結果として心電図上に出現する。4

臨床医学の領域において、異常Q波は過去に心筋梗塞を発症したことがある事を示す重要な指標として用いられ、心筋の不可逆的な損傷を評価するための手掛かりとなる。5

また、Q波の出現する誘導の位置を確認することにより、心筋梗塞が生じた心臓の解剖学的部位、すなわち前壁や下壁などを特定することが可能である。6

参考文献・出典

  1. 心電図の基礎知識: https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/02/glossary_20200319.pdf ↩
  2. 標準12誘導心電図の記録法と波形: https://www.j-circ.or.jp/old/glossary/glossary1.htm ↩
  3. 異常Q波の臨床的意義: https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/02/glossary_20200319.pdf ↩
  4. 心筋梗塞の心電図変化: https://www.j-circ.or.jp/old/glossary/glossary1.htm ↩
  5. 心電図診断ガイドライン: https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/02/glossary_20200319.pdf ↩
  6. 心電図の読み方と局在診断: https://www.j-circ.or.jp/old/glossary/glossary1.htm ↩