中心体 - 健康用語WEB事典

中心体（centrosome） †

細胞分裂（有糸分裂）の際に分かれた染色体を引っ張り移動させる繊維（微小管）の起点となる細胞小器官。微小管形成中心とも。*1

2つの中心小体から構成され、周囲には中心体マトリックスが存在する。細胞分裂時には、それぞれが娘中心小体をひとつ作る。

中心小体と、その周囲の中心小体周辺物質（pericentriolar material; PCM）からなる。中心小体は母中心小体と、その側壁に結合する娘中心小体からなり、L字型の構造をとる。中心小体周辺物質にはg-チュブリン環が豊富に存在し、細胞骨格の一つである微小管の形成起点として働く。細胞分裂期には中心体から微小管が伸長し、紡錘体を形成する。*2

タグ: 細胞細胞小器官染色体微小管細胞分裂紡錘体

*1国立遺伝学研究所細胞分裂を正しく導く中心体複製が 1 コピーに限られる仕組みを解明: https://www.nig.ac.jp/nig/images/research_highlights/PR20141024.pdf
*2遺伝性乳がん・卵巣がん症候群の原因となるBRCA1... | プレスリリース・研究成果 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-: https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2022/09/press20220916-01-brca1.html

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このページの最終更新日時: 2022-09-20 (火) 17:12:46