HEALTH WORDS / 用語解説
ダイナミン3
Dynamin-3
ダイナミンは小胞のエンドサイトーシスや細胞膜のダイナミクスに関与する酵素として広く知られているが、その中でもダイナミン3は、主として中枢神経系や精巣などの特定の組織において特異的に発現しているアイソフォームである。12
構造的には、他のダイナミンと同様に、GTPを加水分解するGTPaseドメインをはじめ、膜との結合を担うPHドメインやPRDドメインなどを有しており、GTPの結合と加水分解に伴う構造変化を利用して膜の切断や小胞の出芽を誘導する機能を持つと考えられている。13
神経系においては、ダイナミン3はシナプス小胞のリサイクルやシナプス前小胞のエンドサイトーシスに関与していることが示唆されており、神経伝達物質の放出と回収のバランスを保つ上で重要な役割を果たしている。23
また、精子形成の過程や細胞骨格の制御、ポドサイトのスリット膜構造の維持など、神経細胞以外の細胞における膜交通や細胞形態の維持にも関与していることが近年の研究で報告されている。13
参考文献・出典
- UniProt: https://www.uniprot.org/uniprotkb/Q9UQ16/entry ↩1 ↩2 ↩3
- NCBI Gene: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/gene/10231 ↩1 ↩2
- PubMed: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/ ↩1 ↩2 ↩3