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HEALTH WORDS / 用語解説

テネイシンY

テネイシンYとは、脊椎動物の細胞外マトリックスを構成する糖タンパク質の一種であり、大型のマトリックス分子であるテネイシンファミリーに属するタンパク質である。1 テネイシンファミリーにはテネイシンC、テネイシンR、テネイシンX、そしてテネイシンYが含まれており、これらは組織の発生、細胞の遊走、組織の構造維持などにおいて重要な役割を担っている。1

テネイシンYは、主として鳥類や哺乳類などの種において研究されてきた extracellular matrix の構成成分である。2 構造的には他のテネイシンファミリー分子と同様に、EGF様リピート配列やフィブロネクチンIII型ドメイン、フィブリノーゲン様ドメインなどの特徴的なドメイン構造を有している。2 このような多様なドメインを持つことにより、テネイシンYは細胞膜上の受容体や他の細胞外マトリックス分子、例えばコラーゲンやフィブロネクチンなどと相互作用することが可能となっている。2

生体内におけるテネイシンYの発現は、特定の組織や発生段階において厳密に制御されている。1 胎児期の発生過程や、組織の再生および創傷治癒のプロセスにおいて発現が変動することが知られており、細胞の接着性を調整したり細胞の移動を誘導したりすることで、組織の形態形成に寄与していると考えられている。2 また、神経系や結合組織などの特定の部位における分布が報告されており、生体の構造的なダイナミクスを維持するための分子装置として機能している。1

このように、テネイシンYは細胞外マトリックスの複雑なネットワークを形成し、細胞とマトリックス間の情報伝達や物理的な支持において補助的ながら不可欠な機能を果たしている分子である。2

参考文献・出典

  1. J-GLOBAL: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200907025807986060 ↩1 ↩2 ↩3 ↩4
  2. アメリカ国立医学図書館: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9334267/ ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5