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HEALTH WORDS / 用語解説

テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩

Tenofovir Disoproxil Fumarate

テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩とは、主としてヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症の治療およびB型肝炎ウイルス(HBV)感染症の治療に用いられる核酸系逆転写酵素阻害薬(NRTI)である。1

本剤はプロドラッグであり、生体に投与された後腸管や血液中で加水分解を受けてテノホビルへと変換される。1

テノホビルは細胞内でリン酸化されて活性代謝物であるテノホビル二リン酸となり、HIVの逆転写酵素およびB型肝炎ウイルスのDNAポリメラーゼを競合的に阻害することで、ウイルスDNAの鎖伸長を停止させ、ウイルス複製を強力に抑制する。1

HIV感染症の治療においては、耐性ウイルスの発現を防ぎ治療効果を高めるため、他の抗レトロウイルス薬と組み合わせて多剤併用療法(ART)の一部として使用されることが基本原則となっている。2

B型肝炎ウイルスに対しても、長期的なウイルス量の抑制や肝障害の改善、肝組織の線維化進行抑制を目的として単独あるいは他の治療方針と併せて投与される。2

主な副作用としては、腎機能障害や骨密度低下などが知られており、投与中には定期的な血液検査や尿検査を実施して腎機能や血清リン濃度などの生化学検査値をモニタリングすることが重要である。1

特にファンコニー症候群などの近位尿細管障害が引き起こされる場合があるため、尿糖や尿中タンパクの管理に留意する必要がある。1

参考文献・出典

  1. 医薬品インタビューフォーム: https://www.info.pmda.go.jp/go/interview/2/670057_6250036F1020_2_F.pdf ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5
  2. 医療用医薬品 : テノホビルジソプロキシルフマル酸塩: https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00067332 ↩1 ↩2