HEALTH WORDS / 用語解説
他動運動
Passive movement
他動運動とは、自身の筋収縮を伴わず、他者や器具、重力などの外力によって関節を動かす運動のことである。1
リハビリテーションや理学療法の領域において、他動運動は関節可動域の維持および拡大、拘縮の予防、循環動態の改善などを目的に広く実施される。2
中枢神経系の疾患や障害によって随意運動が困難となった患者に対しても、理学療法士や作業療法士などの医療従事者が徒手的に他動運動を行うことで、末梢神経や関節包、筋などの組織に対する適切な刺激を維持することができる。3
臨床現場における他動運動の実施にあたっては、患者の疼痛の有無や関節の制限因子の評価を慎重に行う必要がある。過度な外力による他動運動は、かえって筋緊張の亢進や組織損傷を招く危険性があるため、解剖学的および生理学的な特性を十分に理解した上で安全に実施されなければならない。4
参考文献・出典
- e-ヘルスネット: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-084.html ↩
- J-STAGE: https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2006/0/2006_0_D3S1143/_article/-char/ja/ ↩
- J-STAGE: https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/35/7/35_7_397/_article/-char/ja/ ↩
- J-STAGE: https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/38/6/38_6_443/_article/-char/ja/ ↩