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HEALTH WORDS / 用語解説

外皮

Integument

外皮とは、生物の体を外側から包み込んで保護する最外層の組織および器官系の総称である。1

脊椎動物における外皮系は、主として皮膚とその付属器官(毛、羽毛、爪、蹄、各種の腺など)から構成されている。2

外皮の最も重要な機能は生体の内部環境を外界の物理的、化学的、生物学的ストレスから守ることであり、いわゆるバリア機能を担っている。3

具体的には、機械的な衝撃や摩擦に対する緩衝作用をはじめとして、病原体や異物の侵入を防ぐ生体防御の第一線を形成している。3

また、体内の水分や電解質が過剰に体外へ失われることを防ぐ水分保持機能や、紫外線などの有害な光線から深部組織を保護する役割も持っている。2

恒温動物においては、体温調節において中心的な役割を果たしており、汗腺からの水分蒸発や血管の拡張・収縮による熱放散の調整、あるいは皮下脂肪や毛による断熱効果を発揮して体内環境の恒常性(ホメオスタシス)の維持に寄与している。3

さらに、外皮には多数の感覚受容器が分布しており、触覚、痛覚、温覚、冷覚などの体性感覚を受容して中枢神経系へ伝達し、環境の変化を察知するための重要な感覚器官としても機能している。2

加えて、日光に含まれる紫外線の作用を受けてビタミンDを合成するなど、内分泌的な代謝機能の一翼も担っている。3

無脊椎動物や植物などの他の生物群においても、体表を覆うクチクラ層や表皮細胞層などが同様に外皮としての役割を果たし、乾燥からの保護や機械的強度の維持に大きく貢献している。1

参考文献・出典

  1. 命の科学: https://www.lifescience.mext.go.jp/files/pdf/n1905_01.pdf ↩1 ↩2
  2. 生物学用語辞典: https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E7%9A%AE%E8%86%9A ↩1 ↩2 ↩3
  3. 厚生労働省e-ヘルスネット: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/skin/ye-024.html ↩1 ↩2 ↩3 ↩4