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HEALTH WORDS / 用語解説

栄養型細菌

營養型細菌

栄養型細菌とは、芽胞(芽胞)を形成しない状態の細菌の栄養細胞(栄養細胞)を指す用語であり、耐熱性や休眠性を持つ芽胞の状態と対比して用いられる細胞形態である。1

細菌の一部の属、例えばバシラス属やクロストリジウム属などに代表されるグラム陽性菌の一部は、生育環境が悪化して栄養分が枯渇すると、過酷な物理的・化学的環境に対して極めて高い抵抗性を示す特殊な耐久構造体である芽胞を形成することが知られている。2

これに対して、芽胞を形成しておらず通常の代謝活動や細胞分裂を行っている通常の状態の細胞は、栄養細胞または栄養型と呼ばれる。3

栄養型細菌は芽胞のような強固な外殻を持たず、熱や乾燥、消毒薬などの環境ストレスに対する抵抗力は一般的な微生物と同程度である。4

そのため、食品衛生学や微生物学の分野において加熱殺菌や消毒の効力を評価する際には、一般に芽胞よりもこの栄養型細菌の方が不活化しやすい対象として扱われる。5

一方で、好適な栄養条件や温度が満たされた環境下では、栄養型細菌は活発に代謝を行い、二分裂によって急速に増殖を繰り返すことで菌数を増加させる性質を持つ。6

参考文献・出典

  1. e-Stat 統計用語辞典: https://www.e-stat.go.jp/classifications/terms/101235 ↩
  2. 国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部: https://www.nihs.go.jp/hse/food-safety/微生物/bacillus.html ↩
  3. J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200906060136220863 ↩
  4. 農林水産省 消費・安全局: https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/food_poisoning/kanetsu.html ↩
  5. 厚生労働省 食中毒統計: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/index.html ↩
  6. 日本細菌学会 教育委員会: https://jsbac.org/education/microbiology.html ↩