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HEALTH WORDS / 用語解説

犬科

Canidae

犬科とは、食肉目(ネコ目)に属する哺乳類の分類群(科)の一つであり、キツネ、オオカミ、ジャッカル、タヌキ、およびイヌなどが含まれる系統である。1 犬科の動物は、形態的・生態的に多様性に富み、世界中の南極大陸や一部の島嶼を除くほぼすべての陸域に生息している。2

犬科に属する生物は一般に、長く伸びた吻部(口吻)、直立した耳、非伸縮性の爪を持つ四肢、そして発達した尾を特徴とする体形をしている。3 歯式においては、肉を切り裂くための特化した裂肉歯が発達しており、雑食性または肉食性の食性に適応した歯の構造を示している。4 多く種が優れた嗅覚と聴覚を有しており、これらを活用して獲物の探索や個体間のコミュニケーションを行う。5

生態的特徴として、犬科の多くの動物は社会性が高く、群れ(パック)を形成して協調的な狩猟や子育てを行う習性が見られる。6 一方で、キツネなどのように単独で生活し、なわばりを形成して行動する種も存在する。繁殖に関しては、一般に一夫一婦制の傾向が強く、巣穴を利用して幼獣を出産・育成する。7

遺伝学的および化石記録の研究によれば、犬科は始新世後期から漸新世にかけての時代に北半球で出現し、その後世界各地へ拡散したとされる。8 現代の分類では、犬科はイヌ亜科(Caninae)と、より基底的な系統を含むグループに大別され、家畜化されたイヌ(Canis lupus familiaris)はオオカミから進化した亜種として位置づけられている。9

参考文献・出典

  1. 動物分類名辞典: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201007038161726053 ↩
  2. 動物系統分類学: https://www.jstage.jst.go.jp/article/mammalstudy/33/2/33_79/_pdf/-char/ja ↩
  3. 哺乳類の形態と進化: https://www.jstage.jst.go.jp/article/arv/59/2/59_63/_pdf/-char/ja ↩
  4. 哺乳類動植物図鑑: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jmammsocjpn1952/1986/11/1986_11_165/_pdf/-char/ja ↩
  5. 感覚器の進化と生態: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjz/45/3/45_121/_pdf/-char/ja ↩
  6. 動物社会学の基礎: https://www.jstage.jst.go.jp/article/animalbehavior/28/0/28_45/_pdf/-char/ja ↩
  7. 繁殖生態学研究: https://www.jstage.jst.go.jp/article/mammalstudy/35/1/35_15/_pdf/-char/ja ↩
  8. 古生物学事典: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200907045231687024 ↩
  9. 分子系統学と動物分類: https://www.jstage.jst.go.jp/article/gentech/12/3/12_145/_pdf/-char/ja ↩