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HEALTH WORDS / 用語解説

監視

Surveillance

監視とは、公衆衛生、疫学、環境医学などの分野において、疾病、健康事象、またはそのリスク因子に関するデータを継続的かつ系統的に収集、解析、解釈し、その結果を予防や制御といった対策の立案・実施のために必要な関係者へ適時提供する一連のプロセスである12。この用語は、単なる観察や測定にとどまらず、得られた情報を公衆衛生上の意思決定へと直結させる循環型の仕組み全体を指す点が特徴である2。

医学および生物学の文脈における監視には多様な形態が存在する。代表的なものとして感染症の動向を追う感染症発生動向調査があり、病院や診療所などの医療機関から医師が特定の疾患(法定伝染病や指定感染症など)を診断した際に保健所等へ届出を行うことでシステムが機能する1。この仕組みにより、地域社会における病原体の流行や感染拡大の兆候を早期に察知することが可能となる2。また、薬剤耐性菌の出現や変異株の動向を追跡するゲノム監視なども現代の医学研究において極めて重要な役割を果たしている。

監視システムの設計にあたっては、感度や特異度、代表性、適時性、受容性などの評価基準が用いられ、収集される情報の質と信頼性が厳密に担保される必要がある2。受動的な報告を待つ受動的サーベイランスだけでなく、研究者や行政機関が能動的に調査を行う能動的サーベイランスが状況に応じて選択され、多角的なアプローチで健康被害の未然防止が図られている12。

参考文献・出典

  1. 厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/surveillance/index.html ↩1 ↩2 ↩3
  2. 国立感染症研究所: https://www.niid.go.jp/niid/ja/lab-manuals/2296-surveillance/7733-surveillance-def.html ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5