HEALTH WORDS / 用語解説
媒介動物感染
Vector-borne infection
媒介動物感染とは、病原体を保有する節足動物などの媒介動物(ベクター)を介して、ヒトや動物に感染症が伝播する現象およびその疾患の総称である。1
媒介動物には主に蚊、マダニ、ノミ、シラミなどが含まれ、これらが吸血行動を行う際に、唾液等を介してウイルスや細菌、寄生虫などの病原体が宿主の体内へ侵入することで感染が成立する。2
代表的な媒介動物感染症としては、蚊によって伝播されるデング熱、マラリア、ジカウイルス感染症、日本脳炎や、マダニによって媒介される重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などが挙げられる。3
これらの疾患の伝播動態は、媒介動物の生息域や活動時期、気候変動、生態系の変化などに強く影響を受けるため、疫学的な監視と防除対策が極めて重要である。4
予防においては、防虫剤の使用や長袖・長ズボンの着用による吸血防止、蚊の発生源となる水たまりの除去など、媒介動物との接触を断つことが基本戦略となる。1
参考文献・出典
- 厚生労働省検疫所 FORTH: https://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name45.html ↩1 ↩2
- 国立感染症研究所: https://www.niid.go.jp/niid/ja/encyclopedia/425-vector-borne.html ↩
- 厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/zentai/index.html ↩
- 国立環境研究所: https://www.nies.go.jp/whatnew/2020/20200529/20200529.html ↩