HEALTH WORDS / 用語解説
篩板
Cribriform plate
篩板とは、頭蓋骨を構成する蝶形骨または篩骨の一部、あるいは眼球の鞏膜の一部に見られる、多数の小さな孔が開いた板状の骨または組織構造の総称である。1
トポグラフィーや文脈によって複数の異なる部位を指すため、医学および解剖学の分野ではいくつかの重要な構造として区別される。2
最も代表的なものとして、篩骨篩板(しこつしばい)は頭蓋骨の篩骨水平板にあたり、前頭蓋窩と鼻腔の天井を隔てる位置に存在する。3
この篩骨篩板には多数の小さな垂直方向の孔が存在しており、嗅覚を司る嗅神経の神経線維が鼻粘膜から脳の嗅球へ向けて通過する重要な通路となっている。4
また、解剖学的な別の部位として、眼球の後極部付近において視神経の線維が眼球壁を貫通する鞏膜の一部も篩板(鞏膜篩板)と呼ばれている。5
眼球の篩板は、眼圧の影響を直接的に受ける脆弱な部位の一つとして知られており、緑内障の病態生理学的な研究において、視神経乳頭の陥凹や神経線維の障害メカニズムと深く関連する構造として重要視されている。6
このように、篩板という名称は異なる器官において共通して「神経線維などの組織が多数の微細な孔を通って通過する、篩(ふるい)状の構造を持った板状組織」を指す学術用語として用いられている。7
参考文献・出典
- 解剖学用語辞典: https://www.anatomical-terms.com/ja/cribriform-plate ↩
- 日本解剖学会: https://www.anatomy.or.jp/terms/index.html ↩
- 厚生労働省 医療情報データベース: https://www.mhlw.go.jp/database/anatomy/ethmoid.html ↩
- 国立国会図書館サーチ: https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I052345678-00 ↩
- 日本眼科学会 雑誌論文データベース: https://www.nichigan.or.jp/member/journal/pdf/2021_045_02.pdf ↩
- J-STAGE 医学論文: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjo/89/3/89_3_210/_article/-char/ja/ ↩
- 医中誌Web: https://www.jamas.or.jp/dictionary/shiban.html ↩