HEALTH WORDS / 用語解説
精巣縦隔
Mediastinum testis
精巣縦隔とは、精巣の後縁部において、精巣を包む白膜が実質内部へ入り込んで形成する不規則な結合組織の厚い線維性の帯状構造である。1 2
解剖学的に見て、精巣縦隔は精巣の実質を不完全な小葉へと分割するための支持組織としての役割を担っている。1 2
この縦隔の内部および周囲には、精巣輸出管や精巣網(Rete testis)といった精子の通り道となる重要な管腔組織が複雑にネットワークを形成している。1 2
また、精巣縦隔は精巣に出入りする血管やリンパ管、神経が実質へ迷いなくアクセスするための主要な通路としての機能も果たしている。1 2
画像診断の領域においては、精巣縦隔は超音波検査(エコー検査)などの画像診断において、その特徴的な高エコーな線状または斑状の構造から、精巣内部の解剖学的な目印や基準点として極めて重要な意義を持っている。3 1
病理学的あるいは臨床的な観点では、精巣腫瘍などの疾患が生じた際に、腫瘍の浸潤範囲や転移経路を評価する上で精巣縦隔の位置関係が重視されることがある。4 1
参考文献・出典
- 南山堂 医学大辞典: https://www.nanzando.com/ ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6
- 解剖学用語: http://www.anatomterms.jp/ ↩1 ↩2 ↩3 ↩4
- 日本超音波医学会: https://www.jsum.or.jp/ ↩
- 日本泌尿器科学会: https://www.urol.or.jp/ ↩