HEALTH WORDS / 用語解説
腎盂がん
Renal pelvis cancer
腎盂がんとは、腎臓で作られた尿が集まる空間である腎盂の内側を覆う尿路上皮から発生する悪性腫瘍である。1
腎盂がんは尿路上皮がん(移行細胞がん)の一種であり、尿管や膀胱の悪性腫瘍と共通の性質を持つことが知られている。1 高齢者に多く発生する傾向があり、男女比では男性にやや多く見られる疾患である。2
主な症状としては、肉眼的前血尿や顕微鏡的前血尿といった血尿が最も頻度が高く、半数以上の患者で認められる。3 その他には、腫瘍の成長や血塊の通過に伴う側腹部痛や背部痛、体重減少や発熱などの全身症状が現れることがある。3
診断においては、尿検査による細胞診で癌細胞の有無を確認するほか、造影剤を用いたCT検査(CT尿路造影)やMRI検査などの画像診断が極めて重要となる。1 また、膀胱鏡検査や尿管鏡検査を用いて直接病変を観察し、必要に応じて生検を行って病理組織学的診断を確定させる。3
治療の基本は外科療法であり、腫瘍が存在する側の腎臓、尿管全体、および膀胱の一部をまとめて摘出する腎尿管全摘除術が行われることが多い。1 進行度や悪性度が高い場合には、術後補助化学療法として抗悪性腫瘍剤を用いた化学療法が検討されることがある。1