HEALTH WORDS / 用語解説
花軸
peduncle / rachis / inflorescence axis
花軸とは、花序において花または花柄を着ける茎の軸の部分を指す用語である。1 植物の形態学において、花序の構造を理解するための基本単位として位置づけられている。2
花軸は単一の花を支える場合と、多数の花を規則正しく配置する花序全体の軸となる場合がある。 総状花序や穂状花序などにおいては、花序の骨格として中心を貫く主軸を形成し、その周囲に小花や花柄を分枝させる役割を持つ。3
被子植物の進化および多様性の過程において、花軸の伸長度合いや節間の詰まり具合、あるいは肉質化などの形態変化は、送粉者に対する適応戦略と密接に関連している。 例えば、頭状花序を持つキク科の植物では、花軸の先端が膨らんで花托を形成し、その上に多数の小花が密生する構造へと特化している。4
また、花軸の表皮組織や維管束系は、茎としての基本的な解剖学的特徴を備えている。 維管束は花や葉へと栄養分や水分を輸送する通路として機能し、花軸の内部で適切な分岐を行う。5 ホルモンの作用による向日性や重力屈性を示すこともあり、開花期における花の最適な空間配置を維持する上で重要な役割を果たしている。
参考文献・出典
- 植物学用語辞典: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsrs/47/0/47_0_15/_pdf ↩
- 生物学辞典: https://kotobank.jp/word/%E8%8A%B1%E8%BB%B8-1246115 ↩
- 植物学の基礎: https://www.kahaku.go.jp/research/db/botany/ ↩
- 植物分類学の諸相: https://www.jstage.jst.go.jp/article/bunruigaku/12/2/12_115/_pdf ↩
- 植物解剖学: https://www.bsj.or.jp/eyes/botany/anatomy.html ↩