HEALTH WORDS / 用語解説
頭半棘筋
Semispinalis capitis muscle
頭半棘筋とは、脊柱起立筋の一部であり、頭蓋骨と頸椎および胸椎を結ぶ筋肉の一つである。1
頭半棘筋は背部の深層に位置し、頭板状筋や頭最長筋などの筋肉とともに頭部の運動や姿勢の保持に関与している。2
解剖学的な位置として、頭半棘筋は胸椎の上部から頸椎にかけての横突起および関節突起から起因し、上方に走行して後頭骨の上項線と下項線の間の骨面に停止する。1
この筋肉は頭半棘筋腱画と呼ばれる腱の刻み(中間腱)を持つことが特徴であり、筋の走行途中に線維性の組織が挟まる構造をしている。2
機能面において、頭半棘筋が両側同時に収縮すると、頭部を後方に引く頭部伸展の作用をもたらす。1
また、片側のみが収縮した場合には、頭部を同側に側屈させるとともに、顔面を反対側に回旋させる回旋運動を補助する役割を担う。2
頸部の深部に位置し脊柱を安定させる働きがあるため、立位や座位における頭部の重みを支え、直立姿勢を維持するうえで重要な骨格筋の一つとして機能している。1
臨床医学やリハビリテーションの領域では、長時間のデスクワークや不自然な姿勢の維持によって頭半棘筋が過度に緊張し、筋緊張性頭痛や肩こり、頸部の疼痛を引き起こす原因筋の一つとして言及されることがある。2