HEALTH WORDS / 用語解説
JunD
JunD
JunDとは、AP-1転写因子複合体を構成するタンパク質ファミリーの一つであり、哺乳類においてc-Jun、JunBとともにJunサブファミリーを形成する分子である1。ヒトにおいてはJUND1遺伝子によってコードされており、染色体19p13.11に位置している2。
JunDタンパク質は、ロイタージッパードメインを介してFosファミリータンパク質(c-Fos、FosB、Fra-1、Fra-2など)と二量体を形成し、AP-1複合体として特異的なDNA配列(TPA応答配列:TRE)に結合することによって、様々な遺伝子の転写調節を行う機能を持っている3。c-JunやJunBと比較して、JunDは細胞増殖の促進において抑制的な役割を果たすことが多く、細胞周期の制御やアポトーシスの誘導、酸化ストレスに対する防御反応において重要な役割を担っている4。
基礎生物学および医学の研究において、JunDは細胞の生存や寿命の調節に深く関与していることが示されている4。特に、活性酸素種(ROS)の消去に関与する抗酸化酵素の発現を誘導することにより、細胞を酸化ストレスよる障害から保護するメカニズムが報告されている4。また、神経変性疾患や心血管疾患、悪性腫瘍などの様々な病態における遺伝子発現変動との関連性についても解析が進められており、分子生物学および病理学の領域で注目されている標的分子の一つである3。
参考文献・出典
- National Center for Biotechnology Information: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/gene/3727 ↩
- GenAtlas: https://www.genecards.org/cgi-bin/carddisp.pl?gene=JUND ↩
- NCBI Gene: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/gene/3727 ↩1 ↩2
- PubMed Central: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2266675/ ↩1 ↩2 ↩3