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HEALTH WORDS / 用語解説

NaV1.4

Sodium channel protein type 1.4 subunit

NaV1.4とは、主として骨格筋の細胞膜に発現し、電位依存性ナトリウムチャネルのαサブユニットを構成するタンパク質であり、ヒトではSCN4A遺伝子によってコードされている。1

電位依存性ナトリウムチャネルは細胞の興奮性を司る重要な膜タンパク質であり、膜電位の脱分極に応じて活性化し、ナトリウムイオンを細胞内へと急速に流入させることで活動電位の立ち上がり相を生成する。2

NaV1.4は、主として骨格筋組織の筋繊維膜や神経筋接合部周辺に局在しており、骨格筋における電気的興奮とそれに続く筋収縮の引き金となる活動電位の伝播において中心的な役割を担っている。1

ヒトにおいてNaV1.4をコードするSCN4A遺伝子の変異は、骨格筋の興奮性異常を引き起こす様々な遺伝性疾患(チャネロパチー)の原因となることが知られている。3

具体的には、先天性パラミオトニア、高カリウム血症性周期性四肢麻痺、低カリウム血症性周期性四肢麻痺、および一部の先天性ミオパチーや拡張型心筋症様病態などとの関連が報告されている。1

これらの疾患を引き起こす変異の多くは、チャネルの不活性化障害やイオン選択性の変化をもたらし、その結果として筋繊維の過剰な興奮や逆に麻痺(弛緩性麻痺)を誘導する機序が解明されている。3

また、NaV1.4は局所麻酔薬や一部の抗不整脈薬などの薬物が作用する標的分子の一つとしても知られており、薬理学および医学の分野において重要な研究対象となっている。2

参考文献・出典

  1. Genetics Home Reference: https://medlineplus.gov/genetics/gene/scn4a/ ↩1 ↩2 ↩3
  2. IUPHAR/BPS Guide to Pharmacology: https://www.guidetopharmacology.org/GRAC/ObjectDisplayForward?objectId=665 ↩1 ↩2
  3. National Center for Biotechnology Information: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK1302/ ↩1 ↩2