ホームSSTR3

HEALTH WORDS / 用語解説

SSTR3

SSTR3とは、ソマトスタチン受容体のサブタイプの一つであり、Gタンパク質共役受容体ファミリーに属する膜受容体である。1 ヒトにおいてはSSTR3遺伝子によってコードされている。2

ソマトスタチン受容体にはこれまでに5つのサブタイプ(SSTR1からSSTR5まで)が同定されており、SSTR3はその中の一つとして生体内の様々な生理学的調節に関与している。2 これらの受容体は共通してホルモンの分泌抑制や細胞増殖の制御などの機能を持つペプチドホルモンであるソマトスタチンと結合し、シグナルを細胞内へと伝達する。1

分子生物学的な特徴として、SSTR3は7回膜貫通型の構造を持つタンパク質であり、アゴニストであるソマトスタチンの結合によりアデニル酸 cyclaseの活性抑制などを介して細胞内シグナル伝達経路を調節する。1 中枢神経系や胃腸管、内分泌器官など、全身の様々な組織において発現が確認されている。2

医学および薬理学の分野において、SSTR3は神経内分泌腫瘍などの腫瘍の診断や治療における標的分子として注目されている。1 特に一部の脳腫瘍や消化管系の腫瘍において発現変動が見られることから、受容体を介した分子標的薬の開発や画像診断技術への応用研究が進められている。1

参考文献・出典

  1. UniProt: https://www.uniprot.org/uniprotkb/P32745/entry ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5
  2. NCBI Gene: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/gene/6753 ↩1 ↩2 ↩3