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HEALTH WORDS / 用語解説

アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜

Acrylonitrile-methallylsulfonate sodium copolymer membrane

アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜とは、アクリロニトリルとメタリルスルホン酸ナトリウムの共重合体を素材として作製される高分子膜の一種であり、主として血液浄化療法における血漿交換用の分離膜などとして利用される医療機器の構成部材である。1

この膜は、アクリロニトリル由来の優れた機械的強度や化学的安定性と、メタリルスルホン酸ナトリウムに導入されたスルホン酸基に起因する親水性や負電荷特性を併せ持っている点に大きな特徴がある。2

血漿分画器や血漿交換器などのモジュール内部に組み込まれることで、患者から採取した血液から血漿成分を効率よく分離し、不要な病原物質やタンパク質を選択的に除去する目的で臨床応用されてきた。3

膜表面が持つ親水性および荷電状態は、血液中のタンパク質や血小板などの血液細胞との不要な相互作用、すなわち血栓形成や補体系活性化といった生体適合性に関する問題を引き起こしにくくする上で重要な役割を果たしている。4

また、中空糸状に加工された膜の内部と外部の間で、分子量に応じた厳密な溶質の透過性(分画分子量特性)を発揮するため、特定の高分子物質や免疫グロブリン、リポ蛋白などを効率よく処理する分離性能が維持されるように設計されている。5

製造工程においては、製膜時の溶液組成や凝固条件を精密に制御することで、均質な微細構造を持つ非対称膜や多孔質膜としての性質を高め、長時間の体外循環中においても安定した物質移動性能を維持することが求められる。6

参考文献・出典

  1. 医療機器承認情報(該当機器の承認基準等): https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuSearch/ ↩
  2. 医薬品医療機器総合機構 審査報告書: https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/kikiSearch/ ↩
  3. 一般社団法人日本アフェレシス学会 雑誌論文: https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jsa/-char/ja ↩
  4. 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 医療機器基準: https://www.pmda.go.jp/ ↩
  5. 日本人工臓器学会誌: https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jsao/-char/ja ↩
  6. 厚生労働省 医療機器承認基準: https://www.mhlw.go.jp/ ↩