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HEALTH WORDS / 用語解説

エプシン2

Epsin-2

エプシン2とは、細胞膜のエンドサイトーシスやクラスリン被覆小胞の形成に関与するタンパク質の一種である。1

エプシンファミリーに属するタンパク質であり、哺乳類においてはエプシン1、エプシン2、エプシン3のアイソフォームが知られている。2

エプシン2は、N末端にANTHドメイン(AP180 N-terminal homology domain)を有しており、これが細胞膜の主要なリン脂質であるホスファチジルイノシトール-4,5-二リン酸(PtdIns(4,5)P2)と特異的に結合する機能を持つ。2

このANTHドメインを介した脂質との結合によって、エプシン2は細胞膜の曲げを誘導し、クラスリン被覆陥入窩の形成を物理的に促進する役割を果たしている。2

また、C末端側にはクラスリン、AP-2複合体、ユビキチンなどの分子と相互作用する結合モチーフが複数存在しており、多様なタンパク質との結合を介してエンドサイトーシスの各過程を調整している。2

生体内においては、神経伝達物質の放出に関与するシナプス小胞のリサイクルや、細胞表面の受容体の取り込み(受容体介在性エンドサイトーシス)において重要な機能を担っている。2

遺伝子レベルでは、ヒトにおいてEPN2遺伝子によってコードされており、染色体上の特定の領域に位置している。3

分子生物学や細胞生物学の研究領域において、膜交通や細胞内取り込みメカニズムを解明するための重要な因子の一つとして解析が進められている。2

参考文献・出典

  1. UniProt: https://www.uniprot.org/uniprotkb/O95208/entry ↩
  2. Europe PMC: https://europepmc.org/article/med/11333008 ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6
  3. NCBI Gene: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/gene/22905 ↩