HEALTH WORDS / 用語解説
キノリンイエローSS
キノリンイエローSSとは、黄色系の合成着色料であり、主に工業製品や特定の化粧品などの着色に用いられる化学物質である。1
化学的にはキノフタロン系の染料に分類され、食品添加物としての安全性や許認可の状況は国や地域によって異なるが、一般的に食用としての使用は制限または禁止されている場合が多い。2
物質の特性として、水に溶けにくく、油脂や特定の有機溶剤に対する溶解性を示す性質がある。1
そのため、プラスチック製品や繊維、インク、さらには一部の医薬品の外用製剤や化粧品の色素として利用されることがある。2
人体への影響や毒性に関する評価については、各国の規制当局や国際機関によって安全性試験や毒性学的なリスク評価が実施されてきた。1
取り扱いにおける注意点として、粉塵の吸入や皮膚への接触によって刺激性を示す場合があるため、労働安全衛生法などの法令に基づき適切な保護具の着用や局所排気装置の設置など、労働災害を防ぐための安全管理が求められる。2
また、環境中における生態毒性や残留性についても研究が進められており、工業的な排水処理や廃棄物の処分においては環境基準や関連法規を遵守した適切な処置が必要とされる。1
このように、キノリンイエローSSは多様な産業分野で着色剤としての機能を持つ一方で、その化学物質としての特性を理解し、健康被害や環境汚染を防止するための厳格な管理体制のもとで取り扱われるべき物質である。2
参考文献・出典
- 国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部: https://www.nihs.go.jp/ICSC/ichatc-j/ichat1440-j.html ↩1 ↩2 ↩3 ↩4
- 厚生労働省 職場のあんぜんサイト: https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/4819-07-4.html ↩1 ↩2 ↩3 ↩4