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HEALTH WORDS / 用語解説

コーク

コークとは、石炭を高温で乾留(熱分解)することによって得られる、主として炭素からなる固形燃料および還元剤である。1

コークは鉄の製鉄プロセスにおいて不可欠な物質であり、高炉内での鉄鉱石の還元や熱源として大量に使用される。1

製造の過程では、原料となる石炭を空気の遮断された窯の中で1000度前後の高温に加熱する。1

この熱分解の工程により、石炭に含まれる水分や揮発分などのガス成分が取り除かれ、多孔質で硬い炭素質の塊へと変化する。1

健康や環境の分野においては、コークス炉から排出されるガスや粉塵、あるいは副産物として生成されるコールタールなどに含まれる化学物質の毒性や職業性暴露が問題視されてきた。2

特にコークス炉での作業に従事する労働者においては、燃焼や乾留の際に発生するタール中の多環芳香族炭化水素などの有害物質を吸入することによる、健康影響や発がん性のリスクが長年にわたり疫学調査などの研究対象となってきた。2

このように、コークは工業、特に基礎素材産業の領域で重要な役割を担う一方で、労働環境における健康管理や公衆衛生の観点からも留意すべき物質として扱われている。2

参考文献・出典

  1. J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200906019280977461 ↩1 ↩2 ↩3 ↩4
  2. 独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所: https://www.jniosh.mhlw.go.jp/publication/doc/shiken/no54/54-3-4.pdf ↩1 ↩2 ↩3